横浜鶴ヶ峰病院 脊椎センター・人工関節センターについて
脊椎センター・人工関節センター開設の経緯
2019年 7 月に赴任してから、我々の得意分野である人工膝関節・人工股関節・脊椎手術をより多くの患者さんに提供出来るようにスタッフを拡充し手術器材を整えてきました。
2020年 5 月には脊椎外科のスペシャリストである富永先生が赴任され、2020 年 7 月には順天堂大学で股関節外科を学ばれた陣内先生が赴任され、満を持して 2021 年 7 月に脊椎センター・人工関節センターを開設いたしました。
代表的な手術について
脊椎センター
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低侵襲手術として脊椎圧迫骨折に対する BKP や腰椎椎間板ヘルニアに対するヘルニコア(椎間板融解酵素注入)などに対応しています。
当院実施のBKP 治療について -
頚椎手術では頚椎椎間板ヘルニアや後縦靭帯骨化症対する前方固定術、頚椎症性脊髄症に対する椎弓形成術などに対応しています。
当院実施のヘルニア 治療について - 腰椎手術に対しても OLIF などの前方手術から PLIF ・ TLIF に代表される後方手術まで行っており、腰部脊柱管狭窄症に対する除圧固定術や、変性側弯症に対する矯正固定術などに広く対応しています。
人工関節センター
人工膝関節置換術に関しては基本的にタニケット(空気駆血帯)を使用せずに手術を行っています。周術期トータルでの出血量が少ない事、術後腫脹が少ない事がメリットとして挙げられます。
正常な血流を阻害しないため血栓リスクも少ないとの報告もあります。
もちろん、TKA や UKA 、 CR 型や PS 型、セメントやノンセメントなどあらゆる手術方法に対応しています。
人工股関節全置換術に関しては、症例により手術アプローチを変えています。
従来から行われていた後方アプローチに加え、脱臼リスクが少ないとされる前方アプローチによる人工股関節にも対応しています。
それぞれの利点・欠点を説明した上で最適な手術方法を提案しています。
手術実績
脊椎手術に関しては2020 年の富永先生赴任後、順調に件数を伸ばしています。また手術のバリエーションも増え、様々な脊椎疾患に 対応しています。
人工関節手術に関しては近隣で開業されている、いしずえ整形外科・大久保先生、浜田戸部整形外科・浜田先生が当院のオープンサージャリーシステムを活用して執刀している件数も含んでいます。
2022年 7 月 ~新体制に
2022年 7 月、順天堂大学から股関節外科を専門とする石井先生が赴任されました。手術手技獲得が難しいとされる前方アプローチでの人工股関節全置換術のスペシャリストとして、人工関節センターを牽引していく人材です。
脊椎センター長である富永先生は赴任後本当に様々な手術に対応して頂いています。脊椎疾患で悩まれている患者さんにとって頼りになる存在である事、間違いなしと確信しています。
2022年 11 月 病院長 武藤治